排水管は汚れが溜まりやすく、つまりや悪臭が発生しやすい場所です。お手入れが厄介なため、トラブルが起きたときには業者に依頼して洗浄してもらうのが賢明です。
そこで今回は、排水管洗浄を頼む業者の選び方や料金相場、排水管洗浄を業者に頼むメリットなどを分かりやすくお伝えします。
排水管洗浄を業者に依頼することをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
排水管洗浄の業者を選ぶポイント3つ
排水管洗浄を依頼するときは、優良な業者を見極めることが重要です。
業者を選ぶポイントは、大きく3つです。
水道局指定工事店かどうか確認する
まず業者を決める前に、水道局指定工事店かどうか確認してください。
水道局指定工事店とは、水道修理にきちんと対応できると認められた業者です。
水道局指定工事店に登録されるには、指定された条件をクリアする必要があります。
- 給水装置工事主任技術者を有するスタッフが在籍している
- 工事に必要な機器・知識を備えている
- 過去にトラブルが報告されていない
このような条件をクリアしていることから、非指定業者よりも信頼度は高いといえるでしょう。
水道局指定工事店は各自治体のホームページなどで確認できるので、事前に確かめておくと安心です。
水道局指定工事店と非指定工事店の違いについては、以下のページで詳しく解説しています。優良な業者を見極める指標の一つとして、確認しておきましょう。
アフターフォローと保証が充実している業者を選ぶ
アフターフォローと保証の有無も、優良な業者を見極めるうえで重要です。
排水管洗浄を行った後に不具合が生じた場合、保証があるのとないのとでは対応に差があります。施工後にトラブルが生じないとは限らないため、アフターフォローと保証が充実している業者を選ぶのがおすすめです。
アフターフォロー・保証があれば、万が一不具合が生じても無料で対応してもらえる可能性があります。
- 保証やアフターフォローはあるか
- どのような対応をしてくれるのか
- アフターフォローの際は無料か有料か
以上の3点について、排水管洗浄を依頼する前に確認しておきましょう。
また、万が一作業中にトラブルが起きた場合に備えて、損害賠償保険の加入についても確認してください。
相見積もりを取って複数の業者で比較する
事前に見積もりを出してもらうのは当然ですが、できれば複数の業者に相見積もりを依頼してください。
1社の見積もりだけでは、料金が高いのか安いのか、対応が適切なのかの見極めが困難です。
3社以上に見積もりを取って比較すると、業者の良し悪しを見極めやすくなります。
- 料金
- スタッフの対応
以上の2点を中心に、納得のいく業者を選んで作業を依頼してください。
排水管洗浄を業者に依頼した場合の料金相場
排水管洗浄を業者に依頼した場合、以下の料金が相場です。
【基本料金】
基本料金 | 0円〜5,000円 |
夜間・早朝の割増料金 | 5,000円~10,000円 |
出張費 | 0円〜5,000円 |
見積もり | 0円 |
基本料金の相場は、0円〜5,000円です。
基本料金で注意しなければならないのが、夜間・早朝の割増料金です。割増料金が発生する業者に依頼する際は、日中に作業を頼みましょう。
日中の対応が難しい場合は、割増料金がかからない業者を探してください。
【作業料金】
戸建て住宅 | 20,000円~35,000円 |
マンション等の集合住宅 | 3,000円~4,500円/1部屋 |
作業料金は、戸建てか集合住宅かによって異なります。
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、管理会社が依頼してマンション全体の排水管洗浄を行うのが一般的です。そのため、料金は1部屋当たりの値段になります。
排水管のつまり解消における料金相場は、以下の記事で詳しく触れているので、参考にしてみてください。
排水管洗浄を業者に依頼する頻度
排水管洗浄を業者に依頼すべき頻度は、マンションか戸建てかで異なります。適切な頻度で行わないと、排水管のつまりや劣化の原因になるので、注意してください。
建物の種別に合わせて、適切な頻度で排水管洗浄を依頼しましょう。
集合住宅の場合は1~2年に1回程度
マンションなどの集合住宅の場合、1~2年に1回の頻度で排水管洗浄を行います。
集合住宅の排水管洗浄は個人で依頼するのではなく、管理会社や大家さんがまとめて依頼するのが一般的です。そのため、何かトラブルが起きたときを除いて、自分で依頼する必要はありません。
管理会社や大家さんは建物を適切に管理するためにも、定期的に排水管洗浄を業者に依頼しなければなりません。
マンションの排水管洗浄の内容については、以下のページで詳しく解説しています。個人で依頼することはほとんどありませんが、マンションの排水管清掃を行う前の準備と注意点も紹介していますので、確認しておきましょう。
戸建ての場合は3年に1回程度
戸建て住宅の場合の排水管洗浄は、3年に1回の頻度で行うのがおすすめです。
排水管洗浄を行うべきかタイミングで迷ったときは、ハウスメーカーや施工会社に相談すると良いでしょう。
- 排水しにくい
- つまりやすい
- 掃除をしてもつまりが改善されない
このような症状が現れたときも、排水管洗浄のタイミングです。
家族構成や水回りの使用頻度によっても排水管洗浄のタイミングは変わりますが、つまりを予防するためにも定期的に洗浄することをおすすめします。
排水管洗浄を業者に頼む流れ
排水管洗浄を業者に依頼した場合、以下の流れで作業を行います。
- 排水管の状態を確認する
- 室内から排水管洗浄を行う
- 屋外から排水管洗浄を行う
ここでは、戸建ての場合の排水管洗浄の流れを紹介します。
1.排水管の状態を確認する
最初に排水管の状態を確認し、汚れの状態やつまりの原因を突き止めます。
排水管に何かがつまっているのか、単に汚れているのかによっても、作業内容や料金が異なります。
状態を把握することで、どのような作業を行うのかが決まります。
2.室内から排水管洗浄を行う
室内からの作業では、排水口にホースを入れて洗浄を行うのが一般的です。
汚れやつまりの原因や状態によっては、薬剤やトーラーを使用する場合もあります。トーラーとは、ワイヤーブラシのようなものです。
屋内から作業をする際、作業がスムーズに行えるように水回りの周辺を片付けておきましょう。作業の邪魔になりそうなものが排水口周辺にある場合は、別の場所に移動させてください。
3.屋外から排水管洗浄を行う
業者に依頼するメリットのひとつが、屋外から排水管洗浄をしてもらえる点です。
屋外の排水桝からホースで排水管内を洗浄してもらえるため、つまりや汚れを除去してもらえます。臭いが気になる場合にも、屋外からの排水管洗浄が有効です。
素人が排水管洗浄を行っても、ここまで徹底的に洗浄するのは困難です。屋内・屋外の両方から洗浄することで、汚れが根こそぎ取れて排水がスムーズになります。
排水管洗浄を業者に頼むメリット
排水管洗浄を業者に頼むことで、以下のようなメリットがあります。
業務用の機器で排水管の汚れを除去できる
業者に依頼すれば専用の機器で排水管洗浄を行うため、一般的に流通している道具を使うよりもきれいに汚れを除去できます。
高圧洗浄機などはホームセンターでも購入できますが、排水管洗浄に必要な道具を一から揃えるのはコストがかかります。
業務用の機器は威力がありホースも長いため、蓄積した汚れも奥の方までスッキリ落とせるのがメリットです。
つまりや悪臭のトラブルを未然に防げる
排水管洗浄はつまりや悪臭が発生してから行うものと思われがちですが、トラブルを未然に防ぐためにも有効です。
排水管にトラブルが起きてから洗浄を依頼するのと、予防的に依頼するのでは作業料金も異なります。
排水管にトラブルが起きると生活に支障をきたすこともありますので、トラブルを防げる点でもメリットがあります。
自分で洗浄するリスクを回避できる
排水管洗浄を正しく行わないと、排水管を傷つけたり破損する恐れがあります。
家庭用の高圧洗浄機や薬剤では汚れを落とし切るのは困難なため、トラブルが起きやすくなる可能性があります。
このようなリスクを回避するためにも、排水管洗浄は業者に依頼するのがおすすめです。
排水管洗浄に慣れた業者なら、難しい作業もスムーズにこなしてくれます。また、状況に適した方法で対処してくれるでしょう。
自分で排水管洗浄を行うのはリスクが高いため、業者に依頼したほうが無難です。
排水管洗浄を業者に頼むデメリット
排水管洗浄を業者に頼むと、メリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットは以下の通りです。
コストがかかる
業者に排水管洗浄を頼むデメリットは、コストがかかる点です。
戸建て住宅で個人で依頼した場合は、少なくても20,000円程はかかります。
しかし、自分で作業するとなると、家庭用高圧洗浄機を購入したり、薬剤を購入したりと、初期費用がかかります。
また、作業には手間や時間もかかるため、多少コストはかかっても、業者に頼んだ方が安全かつスムーズに排水管の汚れを除去できます。
信頼できる業者を探す手間がかかる
業者に排水管洗浄を依頼するとなると、まず業者を探さなければなりません。
排水管洗浄を行っている業者は多数ありますが、数ある業者のなかから信頼できる業者を見つけるのは大変です。
なかには悪徳業者も存在しているため、よく見極める必要があります。悪徳業者に依頼してしまうと、高額請求や手抜き作業をされるリスクもあるので注意してください。
悪徳業者を見極める方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。信頼できる業者に依頼すれば問題ありませんので、以下の記事を参考にしてください。
業者と日程を合わせる必要がある
排水管洗浄を行うときは、基本的に依頼主の立会いのもとで作業が行われます。
そのため、仕事が忙しい方や、日中に立ち会うのが難しい場合には、日程を合わせなければならない点がデメリットです。
実際につまり等のトラブルが起きている場合は、すぐにでも洗浄を行う必要がありますが、日程を合わせるのが難しい場合もあるでしょう。
日程を合わせるのが難しいときは、休日にも排水管洗浄を行っている業者に依頼しましょう。土日祝日でも割増料金なしで依頼できる業者もありますので、相談してみてください。
排水管洗浄を自分でできるケース
業者に排水管洗浄を依頼しなくても、軽度のつまりや悪臭なら自分で対処できるケースもあります。
ただし、自分で排水管洗浄を行う場合、高圧洗浄機や薬剤などを用意するのにコストがかかります。また、業者に頼んだ場合と同じくらいきれいにすることは難しいでしょう。
慣れない人が排水管洗浄を行うと、排水管にダメージを与えてしまい、漏水などの二次被害につながる可能性もあります。
自分で対処するのは不可能ではありませんが、リスクは大きいといえます。
排水管洗浄を自分で行いたい方は、以下の記事を参考にしてください。排水管洗浄を自分でする方法と注意事項を解説していますので、作業の前にご一読ください。
重度のトラブルは業者に依頼すべき
排水管のつまりや悪臭がひどい場合は、業者に洗浄を依頼すべきです。業者に依頼したほうがしっかり汚れを落としてくれるので、長く快適に水回りの設備を使えます。
自分で作業するよりコストはかかっても、作業の負担や手間は少なく済みます。
戸建ての場合は3年に1度洗浄を行うのが目安と考えると、費用もそれほど高額ではありません。業者は水回りのプロですので、水回りを快適に使うコツや、つまりや悪臭を発生させないためにできることも教えてくれます。
重度のトラブルになると自分で対処するのは困難ですので、できるだけ早く業者に相談してください。
排水管洗浄を業者に依頼するなら
排水管洗浄を依頼する業者の選び方や、料金相場を紹介しました。
排水管洗浄は自分で行うこともできますが、つまりの症状は業者に頼んだ方が確実です。プロの技術や専用機器を使用することで、排水管全体をきれいに洗浄してくれます。
排水管洗浄を依頼できる業者をお探しの方は、私たち『クリーンライフ』にぜひご相談ください。排水管の破損や水漏れにも対応できますので、気軽にご相談ください。