排水口が臭い原因は、排水口の汚れの蓄積や部品の破損、排水管のつまりなどが考えられます。
特にキッチンは油や食品を扱うため、排水口周辺が臭いやすい場所です。
この記事では、排水口が臭い原因と、臭いを解消する方法を水回り別に紹介します。
代表的なお掃除方法もお伝えしますので、臭いが気になる方はお試しください。
排水口が臭い6つの原因
排水口が臭いのには、いくつかの原因が考えられます。
排水口の臭いを解消するためにも、原因を知っておきましょう。
ゴミ受けやフタに汚れが付着している
排水口の臭いが気になるときは、ゴミ受けやフタに汚れが付着している可能性があります。
特に汚れとして溜まりやすいものを、水回りの場所別にまとめました。
汚れの種類 | |
---|---|
キッチン | ・食べカス ・生ごみ ・油汚れ ・洗剤カス |
お風呂 | ・髪の毛 ・石鹸カス ・皮脂 |
洗面所 | ・髪の毛 ・石鹸カス ・ほこり |
このような汚れが付着していると、臭いが発生する原因になります。
見えている部分だけでなく、ゴミ受けの裏側までしっかり確認し、ぬめりやカビが発生していないか確かめましょう。
部品がずれている
排水口内の「排水トラップ」と呼ばれる部品がずれていると、排水口から嫌な臭いが発生することがあります。
排水トラップには「封水」と呼ばれる水が常に溜まっており、下水の臭いや害虫が上がってくるのを防ぐ役割があります。
排水トラップがずれていると、隙間から下水の臭いが上がってきて、臭いの原因になります。排水トラップは適切な位置に取り付け、隙間ができないようにすることが大切です。
ゆるくなってずれたり、破損している場合には、新しい部品と交換する必要があります。
排水口の中の水が減っている
排水トラップの中には「封水」と呼ばれる水が溜まっており、下水の臭いを防いだり、害虫の侵入を防ぐ役割があります。
その水が減少したり、蒸発してなくなったりすると、排水口で臭いが発生します。
封水は基本的になくなることはありませんが、水回りを長く使用していなかったりすると、蒸発して減少することがあります。
封水が減ったときは水を入れると解決するケースもありますので、少しずつ水を流して封水の量を増やしてみましょう。
排水管に汚れが溜まっている
排水管の汚れは外から確認できないため、気づくと汚れが溜まっていて、臭いの原因になることがあります。
排水管に溜まりやすい汚れには、以下のものがあげられます。
- 油汚れ
- 石鹸・洗剤カス
- 食べカス
- 髪の毛
- 皮脂など
これらの汚れは徐々に溜まっていき、放置すると臭いやつまりの原因になるので注意が必要です。
排水管の汚れは、重曹とクエン酸をかける方法や、液体パイプクリーナーを流すことで解消します。
排水管の臭いについては、対処法を以下のページでも解説しています。場所別の対処法を紹介していますので、臭いが気になる方はご覧ください。
排水管の接続部分にすき間がある
シンクの下から下水の臭いがするときは、排水管の接続部分にすき間がある可能性があります。
排水管の接続部分にすき間があると、下水の臭いが漏れて排水口からも悪臭がします。
接続部分にすき間があるときは、パテや補修テープを使ってすき間をふさぎましょう。
屋外にある汚水桝が汚れている
排水口周辺や排水管に問題がない場合は、屋外にある汚水桝が汚れている可能性もあります。
汚水桝はキッチンやお風呂の生活排水が一時的に流れる場所で、下水道管にゴミや汚れが直接流れないようにする役割があります。
汚水桝はマンホールのような形のフタがありますので、フタを開けて中の汚れを確認してみましょう。汚水桝の汚れがひどい場合は、掃除をすれば排水口の臭いも解消できる可能性があります。
汚水桝の掃除は、道具があれば自分でできます。以下の記事で汚水枡の掃除方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
排水口が臭いときの代表的な掃除方法
排水口が臭いときの代表的な掃除方法を紹介します。
簡単にできる方法を紹介しますので、臭いでお困りの方はお試しください。
重曹・クエン酸を使用する
身近な店で購入できる「重曹とクエン酸」を使ってお掃除する方法があります。
重曹やクエン酸はドラッグストア(ウエルシア・マツモトキヨシなど)や100均(ダイソーなど)で購入でき、値段も100円~200円とお手ごろです。
【手順】
- 排水口にたまったゴミを捨てる
- 掃除をして汚れを落とす
- 排水口に重曹を1/2カップ(100ml)かける
- 重曹の上からクエン酸を1カップ(200ml)かける
- 1時間待つ
- ぬるま湯でしっかり流す
ポイントは、先に重曹をかけて、上からクエン酸をかけることです。
重曹とクエン酸が合わさると化学反応で発泡し、汚れを落として臭いの解消にもなります。
液体パイプクリーナーを使用する
液体パイプクリーナーも、代表的なお掃除方法の一つです。
液体パイプクリーナーには、以下のような商品があります。
- パイプユニッシュ
- 濃厚パイプマン
- ウルトラハードクリーナーパイプ用
これらの商品は、ドラッグストア(ウエルシアやスギ薬局など)やネットショップ(Amazonや楽天)にて、約800円~1,000円で購入可能です。
【使い方】
- 排水口のゴミや汚れを取る
- 排水口に液体パイプクリーナーを注ぐ
- 15~30分放置する
- 十分に水を流す
長く放置すると、取れた汚れが排水管の途中でつまる恐れがありますので、放置時間は守りましょう。
キッチンやお風呂、洗面所の排水口には効果が期待できますが、トイレには効果は見込めません。
塩素系漂白剤(ハイター)を使用する
黄ばみや黒ずみを取る塩素系漂白剤は、排水口の臭い解消にも効果が期待できます。
塩素系漂白剤の代表的な商品は、以下の通りです。
- ハイター
- ブリーチ
ハイターはイオンなどのスーパーやマツモトキヨシなどのドラッグストアで幅広く売られており、200円~400円程で購入できます。
泡タイプのものが密着しやすいので、おすすめです。
【使い方】
- 排水口の部品を取り出す
- 汚れ・臭いが気になる部分にハイターをかける
- 10分ほど放置する
- 泡を水で流れ落とす
- 落ちない汚れを歯ブラシでこする
泡タイプであれば吹き付けて待つだけなので、手軽に使えます。
塩素系は強力な洗浄力を持つので汚れは落ちますが、パーツを傷める可能性もあるので、やりすぎに注意してください。
排水口の臭いを解消する方法【水回り別】
排水口の臭いを解消する方法を、水回り別に紹介します。
場所によって原因と対処法が異なりますので、参考にしてみてください。
キッチンの排水口の臭い
キッチンは食品や油を扱う場所のため、排水口の臭いが発生しやすい場所です。
キッチンの排水口の臭いには、以下の対処法がおすすめです。
- ゴミ受けを掃除する
- 排水トラップの汚れを落とす
- ワンがしっかり装着されているか確認する
- 排水トラップの封水があるか確かめる
- 汚水桝を掃除する
排水口周辺の汚れが原因でなければ、部品がずれていたり、破損していたりする可能性もあります。まずは原因を把握し、原因に合った対処法を試してください。
キッチンの臭いの対処法については、以下のページで手順や注意点をまとめていますので、ぜひご覧ください。
お風呂の排水口の臭い
お風呂の排水口には髪の毛や石けんカス、皮脂などがたまりやすく、これらの汚れによって臭いが発生することが多い場所です。
排水管の中が汚れているケースも多々ありますので、以下の対処法をお試しください。
- ゴミ受けや排水口内の部品を掃除する
- 封水が減少していたら水を足す
- 排水管の中を洗浄する
排水口の部品のぬめりや汚れを取るだけでも、臭いを解消できる可能性があります。
お風呂の排水口の臭いについては、以下の記事で対処法をご確認ください。詳しい手順や簡単にできる方法を紹介しています。
洗面所の排水口の臭い
洗面所もお風呂同様に髪の毛や石けんカスが流れることで、臭いが発生しやすい場所です。
洗面所の排水口の臭いには、以下の対処法をお試しください。
- ゴミ受けを掃除する
- 封水が減っていたら水を溜める
- 配管のズレや不具合があれば直す
掃除をして汚れやぬめりを取れば、臭いを解消できるケースがほとんどです。
洗面所の排水口の臭いは、以下で原因や対処法を詳しくお伝えしているので、参考にしてみてください。
洗面所のボウル上部の穴が臭い場合もある
洗面所のボウル部分にある穴を「オーバーフロー」といいます。
オーバーフローは洗面ボウルから水が溢れるのを防ぐために設置されている穴で、排水管につながっています。
湿気がこもりやすいオーバーフローはカビが生えやすく、洗面所の臭いの原因になることも。見落としやすい場所ですので、スプレータイプの塩素系漂白剤などを使って、掃除してみましょう。
トイレの排水口の臭い
トイレの排水口の臭いは、便や尿のこびりつきによって発生している可能性が高いです。
臭いが気になるときは、以下の対処法を試してください。
- 便器のフチや裏までしっかり掃除する
- 便器に破損があれば修理する
- 封水切れになっていれば水を足す
トイレの便器に溜まっている水(封水)が切れることもありますので、水がなくなっていたら足してみましょう。
トイレの臭いにはさまざまな原因が考えられます。以下の記事で原因と対処法をまとめていますので、トイレの臭いが気になる方はご覧ください。
トイレの下水の臭いについては、以下のページが参考になります。
洗濯機の排水口の臭い
つい掃除を忘れがちな洗濯機の排水口ですが、洗剤カスやホコリが溜まりやすく、臭いが発生しやすい場所です。
洗濯機の排水口の臭いには、以下の対処法をお試しください。
- 排水口を掃除する
- 排水ホースを交換する
- 封水が切れていたら水を足す
洗濯機をしばらく使っていないと封水が切れることもありますので、洗濯機を回すなどして水を足してみましょう。
洗濯機の排水口の臭いについては、以下のページが参考になります。原因と解消法を分かりやすくまとめていますので、ぜひお試しください。
排水口の臭いの予防対策
排水口の臭いを防ぐには、いくつかの対策があります。
ここでは、簡単にできる予防法を紹介します。
油や食べカスを排水口に流さない
油や食べカスを排水口に直接流すと、臭いの原因になるだけでなく、排水管でつまりを起こす原因にもなります。
臭いの原因の多くは汚れやゴミによるものですので、油や食べカスは直接流さないようにしましょう。
とくに油は冷えると排水管内で固まるため、固まった油にゴミがくっつき、つまりの原因にもなります。
油は固めて処分したり、お皿の油汚れもキッチンペーパーで拭き取ってから洗うなど、少しでも流さないように工夫をすることが大切です。
ゴミ受けに丸めたアルミホイルを入れる
ゴミ受けに丸めたアルミホイルを置くだけでも、菌の繁殖を防ぐ効果が期待できます。
アルミホイルは水に触れると、抗菌効果の高いアルミニウムイオンを排出し、菌の繁殖を防いでくれるのです。
アルミホイルはふわっと2㎝程度の大きさに丸めて、1~2個ゴミ受けにおいておくだけで、簡単に臭いを予防できます。
50℃前後のお湯を排水口に注ぐ
お掃除の最後に排水口に50℃前後のお湯を流すと、雑菌の繁殖を抑えて臭いの発生予防になります。
ただし、必ず50℃前後のぬるま湯を使用してください。熱湯を排水口に直接流すと、排水管がダメージを受け、破損する恐れがあります。
給湯器の温度を50℃に設定し、シンクで流すと簡単です。
お湯を流す方法は、排水管がつまったときにも効果的です。以下のページでお湯を一気に流してつまりを解消する方法を紹介していますので、ご覧ください。
クエン酸スプレーを排水口にかける
日常的に手軽に予防するなら、クエン酸スプレーを排水口にかける方法がおすすめです。クエン酸には抗菌作用があり、ゴミ受けなどに吹きかけておくだけで菌の繁殖を抑えてくれます。
【クエン酸スプレーの作り方】
- スプレーボトルにクエン酸小さじ1を入れる
- 水100mlを入れる
- しっかり混ぜる
手作りのクエン酸スプレーは、1~2週間以内に使い切りましょう。
市販品もカインズなどのホームセンターやドン・キホーテなどのディスカウントショップで売られており、300円程度で購入できます。
排水口や排水管をこまめに掃除する
こまめに掃除をすることも、排水口の臭い予防に効果的です。
汚れやゴミを放置すると雑菌が繁殖し、ぬめりや悪臭の原因になります。こまめに掃除をして清潔な状態を維持するだけでも、悪臭を予防できるでしょう。
できれば毎日、簡単で良いのでゴミ受けやシンクを掃除することをおすすめします。
排水管は高圧洗浄もおすすめ
排水口や排水管をこまめに掃除していても、排水管の奥まできれいにするのは困難です。
排水管の奥まできれいにするのであれば、3年に1回は高圧洗浄を行うのがおすすめです。汚れを放置すると落ちにくくなりますので、定期的に高圧洗浄でしっかり落としましょう。
費用や作業の流れが気になる方は、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
排水口の臭いがどうしても取れないときは
排水口の臭いの原因の多くは、汚れやゴミの蓄積によるものです。水回りの場所によって原因は異なりますので、原因に合った適切な対処法で臭いを解消しましょう。
排水口回りを掃除をしても臭いが取れないときは、私たち『クリーンライフ』にぜひご相談ください。排水口の臭いの原因を究明し、適切に対処いたします。
LINEやメールでも相談を受け付けていますので、気軽にご相談ください。