急にトイレつまりが起こると、「トイレを直す道具がない」という状況もあるでしょう。

 

ご家庭によくある重曹とお酢(クエン酸)を使えば、トイレつまりが直る可能性があります。重曹もお酢もスーパーやドラッグストア、100円ショップで購入可能です。

 

しかし、手順を間違ってしまうと、トイレつまりを直す効果が半減してしまいます。

 

そこでこの記事では、重曹とお酢を使ってトイレつまりを直す方法をご紹介します。

重曹とお酢(クエン酸)で直せるトイレつまりは?

以下のような水に流せる物が原因のトイレつまりなら、重曹を使って直せる可能性があります。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • 嘔吐物
  • 水に流せるシートやティッシュなどの紙類

重曹は弱アルカリ性、お酢は弱酸性のため、重曹とお酢を混ぜると二酸化炭素の泡が発生します。この泡でトイレつまりの原因をトイレつまりの原因を溶けやすくします。

 

掃除でクエン酸をお使いの方もいるでしょう。お酢ではなくクエン酸を使うと、より効果的です。

 

また、尿石によるトイレつまりも、重曹とお酢で除去しやすくなります。尿石はアルカリ性、お酢やクエン酸は酸性のため、分解してトイレつまりを直すという仕組みです。

重曹とお酢(クエン酸)では直せないトイレつまりは?

おもちゃやスマホ、生理用品、ボールペンなどを便器に落とし、トイレつまりが生じることがあります。

 

水に溶けない固形物を落としてトイレつまりが起こった場合、重曹では直りません。

 

固形物を無理に取ろうとしたり、水を流したりすると、排水管の奥に固形物が移動し、トイレつまりが悪化する恐れがあります。業者に相談し、取ってもらいましょう。

 

注意したいのが、ペットのトイレ砂です。「水に流せる」と書かれているペットのトイレ砂でトイレつまりが起こっても、重曹では解消できません。

 

ペットのトイレ砂がつまったときは、ラバーカップ(すっぽん)を使うと直せる可能性があります。直らない場合は業者に相談することをおすすめします。

 

⇒すっぽんを使ったトイレつまりの直し方を見てみる

重曹とお酢(クエン酸)でトイレつまりを直す前に準備をしよう!

トイレつまりを直す作業の間、思わぬトラブルが起きるかもしれません。

重曹でトイレつまりを直す前に、まずは次の準備を済ませましょう。

止水栓を閉める

作業中に間違ってトイレの水を流さないように、止水栓を閉めましょう。止水栓のほとんどはトイレタンクの給水管に付いており、時計回りで閉まります。

 

止水栓を手で回せない場合は、マイナスドライバーが必要です。マイナスドライバーで回すタイプの止水栓も、時計回りで閉められます。

 

止水栓の場所が分からない、または止水栓がうまく閉まらない場合は、水道の元栓を閉めてください。

 

水道の元栓は戸建て住宅なら敷地内の地面、アパートやマンションといった集合住宅は玄関横のメーターボックス内に設置されています。水道の元栓も時計回りで閉まります。

電源プラグを抜く

重曹でトイレつまりを直す際は、お酢やぬるま湯も使用します。もし液体がウォシュレットにかかってしまうと、感電や漏電の恐れがあります。

 

ウォシュレットをお使いの場合は、電源プラグを抜いてから作業を開始しましょう。くれぐれも濡れた手で電源プラグを抜かないでください。

 

電源プラグを抜いたら床に置かず、ビニール袋などで覆っておくと安心です。作業中にお酢やぬるま湯がかかる心配がありません。

便器内から水をくみ出す

トイレつまりで便器内の水位が高くなっている場合は、重曹を使う前にバケツや灯油ポンプなどで水をくみ出してください。

 

便器内に水が多いと、重曹による効果を発揮できません。便器内の水はほぼない状態が理想のため、できるだけ水をくみ出しましょう。

 

バケツや灯油ポンプがなければ、紙コップや牛乳パック、ペットボトルを使うのもおすすめです。新聞紙やぞうきんに便器内の水を染み込ませ、水を減らすのもよいでしょう。

トイレ内を換気しておく

重曹とお酢を混ぜると、炭酸ガス(二酸化炭素)が発生します。二酸化炭素濃度が高まってしまうと気分が悪くなることがあるため、換気をして作業を始めてください。

 

トイレは狭いスペースのため、油断は禁物です。換気扇を回し、トイレに窓があれば全開にしましょう。

 

また、重曹を使って作業をするときは、トイレのドアを開けたまま行ってください。

重曹とお酢(クエン酸)を使ったトイレつまりの直し方

ここからは、重曹を使ったトイレつまりの直し方の手順をお伝えします。

準備するもの

  • 重曹:カップ4分の1(50ml)
  • お酢(またはクエン酸):カップ2分の1(100ml)
  • 40~50℃程度のぬるま湯:便器の半分ぐらい

重曹だけでトイレつまりは直せません。お酢またはクエン酸も必要です。

 

もしお酢もクエン酸もあるなら、クエン酸を使いましょう。クエン酸の方が発泡する時間が長く、お酢よりも効果的です。

 

また、お風呂のお湯より少し熱めの、40~50℃程度のぬるま湯も用意しましょう。お湯を沸かし、湯気が出始めた頃が40~50℃です。

 

熱湯を便器に流すと割れる恐れがあるため、絶対に流さないでください。便器が割れると交換しなければならず、高い修理代がかかってしまいます。

重曹とお酢(クエン酸)でトイレつまりを直す手順

  1. 重曹を便器の水溜りに入れる。
  2. お酢(クエン酸)も水溜りに入れる。炭酸ガスが発生する。
  3. 排水口の約40~60cmの高さから、ぬるま湯を少しずつ流す。
  4. 便座のフタを閉め、そのまま約1時間放置する。
  5. 1時間経ったら、ぬるま湯と同様に水を高い位置から少しずつ流し、水が引くか確かめる。

重曹とお酢(クエン酸)を混ぜると炭酸ガスの泡が発生し、トイレつまりの原因を溶けやすくします。

 

大きなポイントが、重曹を入れる順番です。重曹を先に入れないと発泡の時間が短くなってしまい、トイレつまりを解消する効果が下がります。

 

水を少しずつ流して排水口から水が引くようなら、トイレつまりは解消しています。止水栓または水道の元栓を開きましょう。

重曹がないときの代用品はある?

ベーキングパウダーには重曹もクエン酸も含まれています。ぬるま湯をかければ炭酸ガスが発生し、重曹がないときの代用品として使えます。

 

ただし、ベーキングパウダーにはコーンスターチなどの他の成分も入っているため、重曹ほどの効果はありません。代用はできますが、重曹に比べるとトイレつまりを解消する効果は半分ほどです。

 

効果はさほど期待できないので、「重曹はないがベーキングパウダーなら自宅にある」という状況以外はおすすめしません。

 

重曹がない場合や重曹でトイレつまりを解消できなかった場合は以下の記事をご覧ください。専用の道具がなくてもトイレつまりを解消する方法をまとめています。

 

⇒道具なしで自分でできるトイレつまりの解消法を見てみる

重曹とお酢(クエン酸)でトイレつまりが直らないなら

重曹とお酢(クエン酸)でトイレつまりが直らないときは、水道修理業者に相談しましょう。トイレットペーパーや排泄物などの水に溶ける物、尿石がトイレつまりの原因ではない可能性も考えられます。

 

便器または排水管の奥など、見えない場所に原因が隠れているケースもあるでしょう。業者に修理を依頼すれば、原因を特定し、トイレつまりを解決します。

 

私たち『クリーンライフ』でもトイレつまりの相談を受け付けております。

 

24時間365日対応し、お電話をいただければ最短30分で駆けつけます。お見積もりは無料で行い、出張料もかからないため、トイレつまりにお困りならぜひお気軽にご相談ください。

 

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