トイレのつまる原因はさまざまですが、ときには大便でつまってしまう場合があります。

 

「便のつまりなら放置しておけば大丈夫だろう…」と時間をおいてつまりを解消する方法もありますが、ご家族でトイレを利用している場合、長時間トイレを使わないわけにもいきません。

 

そこで今回は、大便でトイレがつまったときの対策や予防方法について解説します。

 

合わせて、「大便でトイレがつまったときのちょっとした疑問」も解消するのでぜひ参考にしてください。

大便(うんこ)でトイレつまりが発生する原因とは?

便(大便)_トイレがつまる原因

基本的にトイレは便を流せる仕様のため「便でトイレがつまるはずはない」と考えてしまいがちですが、100%つまらないとは言い切れません。

 

大便の量や大きさ、固さによっては、つまってしまう場合もあります。

 

どれくらいの便であれば大丈夫かというのは、トイレによって異なりますが、よくあるのは一気に排便したときです。

 

便秘が原因で便が固くなっていたり、量が多くなってしまった場合には、つまる原因になります。

 

頻繁に起きるつまりではありませんが「便でもつまるときはある」と知っておきましょう。

 

⇒その他のトイレつまりの原因を見る

大便(うんこ)でトイレがつまったときの7つの対処法

便(大便)_トイレ_対処法

大便でトイレがつまったときは、7つの対処法があります。

業者に依頼するのも一つの方法ですが、まずは自身で以下の方法試してみてください。

  • 時間をおいて放置する
  • お湯を流す
  • 洗剤を使う
  • 重曹+クエン酸を使う
  • ラバーカップで対処する
  • ワイヤーブラシを使う
  • 真空式パイプクリーナーを使う

それぞれの方法で、大便のつまりを解消できる可能性があります。

以下で具体的な手順を解説するので、トイレがつまった際に試してみましょう。

トイレつまりを放置して時間を置いてみる

まずは、一度なにもせずに放置してみましょう。

 

基本的に大便は水に溶けるので、長時間トイレを使わず放置しておけば、そのうち自然に解消される場合があります。

 

ただし、2~3時間程度放置しなければいけないため、ご家族でトイレを利用している場合は難しいかもしれません。

 

すぐに長時間放置するのが難しかったり、放置してもつまりが解消されない場合は、他の方法を試してみましょう。

トイレつまりをお湯で直す

トイレつまりをお湯を使って直す手順は以下の通りです。

  1. 40~60度のお湯を用意する
  2. 便器のなかの水をくみ出す
  3. 便器の半分位までお湯を注ぐ
  4. 1時間ほど待つ

お湯を流すと、大便が溶けやすくなる可能性があります。

 

流すお湯の温度は、大体40~60度のぬるま湯を使ってください。60℃以上の熱湯を使うと、便器の破損につながる可能性があります。

 

お湯を流す方法は、トイレットペーパーが原因でつまった際にも使えるので、覚えておきましょう。

時間が経過したら、一度水を流して解消されているかどうか確認しましょう。

 

⇒お湯とバケツでトイレつまりを直す方法を見る

トイレつまりを中性洗剤(食器用液体洗剤)で直す

トイレつまりを中性洗剤(食器用液体洗剤)を使って直す手順は以下の通りです。

  1. 便器の水をくみ出す
  2. 食器用洗剤約100mlを便器に入れる
  3. 40~60度のお湯を注ぐ
  4. 30分ほど放置する

お湯と合わせて洗剤を使うと、さらにつまりを解消できる可能性が高まります。洗剤は、一般的な家庭で使う食器用洗剤で問題ありません。

 

また、お湯は「お湯を使用した直し方」と同様に40~60度のぬるま湯を使用してください。

 

放置した後、一度水を流してつまりの様子を確認してみましょう。

 

⇒洗剤でトイレつまりを直す方法を見る

トイレつまりを重曹とクエン酸(お酢)で直す

トイレつまりを重曹とクエン酸を使って直す順は以下の通り。

  1. 二酸化炭素が発生するため、換気をよくしておく
  2. 便器内の水をくみ出す
  3. 重曹150gを便器に入れる
  4. クエン酸100mlを便器に入れる
  5. 40~60度のお湯を便器に注ぐ
  6. 泡立ってきたら1時間ほど放置

洗剤の代わりに、重曹・クエン酸でも便のつまりを解消できる可能性があります。

アルカリ性の重曹に酸性のクエン酸を加えると炭酸ガスが発生し、便を分解してくれるのです。

 

1時間の間は二酸化炭素が発生し続ける可能性があるので、常に換気に気を付けておきましょう。

 

⇒重曹とクエン酸でトイレつまりを直す方法を見る

トイレつまりをすっぽんで直す

は、トイレのつまりを解消する代表的な方法です。

 

すっぽんは正式にはラバーカップやプランジャーと言います。便以外にも、さまざまなつまりに対応できるので、トイレに一つ常備しておくと良いでしょう。

 

トイレつまりをラバーカップを使って直す手順は以下の通りです。

  1. 便器の水をくみ出す
  2. 水溜り部分にラバーカップを密着させる
  3. ラバーカップを押し込んでカップをはこませる
  4. 勢いよくラバーカップを引く

これら一連の動作を、何度か繰り返してみましょう。

 

「ゴボゴボ」と水の流れる音がしたら、解消されているかもしれないので一度水を流してみてください。

 

⇒すっぽんを使ったトイレつまりの直し方をもっと詳しく見る

トイレつまりを真空式パイプクリーナーで直す

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップのレベルアップした道具と考えてください。

 

トイレつまりを解消する原理は、ラバーカップと同じです。

ただし、ラバーカップの5倍以上の力があるので、トイレのつまりを解消できる可能性は高いでしょう。

 

トイレつまりを真空式パイプクリーナーを使って直す手順は以下の通りです。

  1. 便器の水をくみ出す
  2. 真空式パイプクリーナーのハンドルを押したまま便器に押し付ける
  3. 真空式パイプクリーナーのハンドルを引く・押す

数回繰り返してゴボゴボと流れる音がしたら便の詰まりが解消される可能性があります。一度水を流してみましょう。

 

⇒真空式パイプクリーナーを使ったトイレつまりの直し方をもっと詳しく見る

トイレつまりをワイヤーブラシで直す

便がどうしても溶けない場合は、ワイヤーブラシを使いましょう。

 

ワイヤーブラシは、トイレにつまった異物をかきだすために使う道具です。ワイヤーの先端が便を砕いてつまりを解消させます。

 

手順としては、ワイヤーブラシを便器に入れるだけですが、決して簡単ではありません。

プロでも使いこなすのが難しいと言われており、無理にかきまわすと便器を傷つける原因になります。

 

ワイヤーブラシがない方は無理に用意する必要はありません。ここまででトイレつまりが解消されない方は、無理をせず業者に相談しましょう。

 

⇒クリーンライフにトイレ水漏れ・つまりトラブルの相談をしてみる

大便(うんこ)でトイレがつまらないための予防方法

「いつも便でトイレがつまってしまう」という方は、予防方法を考えておきましょう。

 

以下の方法で便によるつまりを予防できます。

  • トイレットペーパーの量を減らす
  • 腸内環境を整える
  • 便が落ちる箇所にトイレットペーパーを敷いておく
  • ペットの便はNG

なぜそれぞれの方法で予防できるのかを順番に、具体的に解説します。

1度に流すトイレットペーパーの量を減らす

大便をする際に、トイレットペーパーを使いすぎてしまうとトイレが詰まりやすくなります。

 

基本的にトイレットペーパーは水に溶けるようになっていますが、あまりにも多くの量を一気に流すと詰まりの原因となってしまうのです。

 

特に固い便や量が多い便と一緒に流した際は、詰まる可能性を高くしてしまいます。流す量が多くなる前に一度流すようにしましょう。

 

また、海外製の安いトイレットペーパーは、水に溶けにくいものがあるので注意しましょう。

腸内環境を整える

便でつまる原因は、便秘による固さや量です。

 

これらを防ぐには、腸内環境を整え、便秘を解消すると良いでしょう。

 

主な便秘の解消方法として、以下の3つがあります。

  • 水分を多く摂る
  • 食物繊維を摂る
  • 発酵食品を摂る

あまりにも便秘の症状がひどい場合には、一度病院に行ってみるのも良いかもしれません。

便が落ちる場所にトイレットペーパーを敷いておく

便が落ちる場所にトイレットペーパーを敷いておくのも、一つの方法です。

 

トイレットペーパーを敷いておくことで、大きな便でも一緒に滑って流れていきやすくなります。

 

また、この方法だと便器に便がこびりつかないので、お掃除が楽です!

不安な方はトイレットペーパーを敷いてみてください。

ペットの便(フン)はNG

人の便によるつまりの予防ではありませんが、ペットのフンは基本的に便器に流さないようにしましょう。

 

ペットの便は人の大便と比べて、水に溶けにくい性質です。便自体は小さいので、何度か流れますが、奥の配管に詰まってしまう可能性があります。

 

また、猫のトイレ砂もつまりの原因の一つ。

 

「水に溶けやすい」と記載されているものもありますが、基本的には流さない方が良いです。

大便(うんこ)のトイレつまりは恥ずかしくない!

便(大便)_トイレ_予防方法

大便が原因のトイレのつまりは「業者に依頼したくない」と考える人が多いのではないでしょうか。

 

水道修理業者につまりの原因を聞かれたとき「大便がつまってしまった」とは言いにくいですよね。

 

しかし、恥ずかしがる必要はありません。むしろどうしても解消されない場合は、業者へ依頼してください。

 

以下で業者に依頼するメリットや、恥ずかしくない理由を解説します。

水道修理業者は便の詰まり解消に慣れている

結論から言えば、業者は大便によるトイレのつまりに慣れています。

 

大便によるトイレのつまりは、それほど珍しいことではありません。

 

大便が原因だと発覚しても、特に何も思わずにトイレつまりの解消作業をしてくれます。

 

水道修理業者からすれば慣れた作業をするだけなので、恥ずかしがる必要はありません。

トイレつまりの症状を伝えることで適切な処置をしてくれる

「大便でつまったと伝えるのは恥ずかしい」と感じても、正直に伝えた方が良いです。

 

詰まりの原因がわからないと、まず原因を調べることから始めなければいけません。

大便が原因だとわかれば、作業がスピーディーにすすみます。

 

また、自身で対処した場合、誤って熱湯を入れてしまったりワイヤーブラシで無理にかきだそうとして便器に傷をつけてしまったりと、失敗してしまう可能性もあるでしょう。

 

水道修理業者にしっかり症状を伝えて依頼すれば、適切かつ早くトイレつまりを解消してくれます。

どうしても恥ずかしい場合は自分で解決するのも

どうしても水道修理業者に伝えるのが恥ずかしい場合は、自分で解決するという手もあります。

 

しかし、自分で解消しようとすると、便器を破損してしまう可能性があるので、充分気を付けて行いましょう。

 

もっと詳しいトイレつまりの直し方を見たい方はこちらもご覧ください。

 

⇒トイレつまりの直し方(完全版)をもっと見る

トイレつまり修理を業者に依頼した場合の料金例

大便によるトイレのつまりを業者に依頼した場合の料金目安は、4,000円~8,000円程度です。

大便によるつまりは「軽度のつまり」になるので、それほど高い料金にはなりません。

 

しかし、つまり具合やどの部分でつまっているかによっても料金は異なります。

 

浅い部分でつまっていれば、4,000円~5,000円前後、排水管までつまっているようであれば8,000円前後となるでしょう。

 

⇒トイレつまりの料金相場を詳しく見る

大便(うんこ)のトイレつまりが解消されないときは

大便でトイレのつまりが解消されない場合は、恥ずかしがらずに業者へ依頼しましょう。

 

「大便のトイレつまり位なら自分で…」と考える方も多いですが、誤った方法では詰まりをひどくしてしまう場合もあります。

 

「確実につまりを解消したい」「自分で試したが解消できなかった」という場合は、すぐに水道修理業者へ相談しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でも、トイレつまり修理のご相談を承っております。

 

24時間365日対応し、お見積もりも出張料金も無料、追加料金はかかりません。

 

業者へ依頼するべきか迷ったら、お電話やメール、LINEでお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレ水漏れ・つまりトラブルの相談をしてみる